最近カランメソッドをやっています。なかなか有効な学習方法だと思うのでお話しできればと思います。
カランメソッドとは
カランメソッドは、イギリスのカラン氏が考案した学習方法です。
https://www.callan.co.uk/
カランメソッドは、徹底して反復することで英単語や英文法について学んでいくことを重要視しています。また授業は極めてスピーディーに行われ、日本語で考えてしまうという英語学習者が陥りがちな状況にさせてもらえないような工夫がされています。
カリキュラムは12に分割されていてどんどん難しくなっていきます。CEFR基準で4冊目まででA2、5冊目でB1、8冊目でB2、12冊目でC1のレベルをクリアするという感じです。
CEFRっていうのはヨーロッパで利用されている英語の物差しみたいなものです。文部科学省からCEFRと日本のメジャーな資格の比較の表が出ているので、参考にしてみてください。
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/03/__icsFiles/afieldfile/2019/01/15/1402610_1.pdf
具体的にはどんな感じで進むのか記載していきます。
カランメソッドの授業内容
カランメソッドでは、レクチャー、レクチャーに基づいたトレーニング、リーディング、ディクテーション、そしてカリキュラムの節目で行われる総復習から構成されています。
レクチャーでは、文法項目や単語についてその内容と例示を一通り説明してくれます。比較的日本で文法をしっかり勉強してきた方は、この辺はかなり簡単なセッションかもしれません。その後レクチャーで学んだ内容を定着するためにトレーニングをします。カランメソッドはトレーニング部分がかなり特徴的です。
テキストには質問と回答が記載されています。先生が生徒に対して質問を早口で2回繰り返しで読み上げをします。生徒は質問を受けたらすぐに回答をフルセンテンスで回答をすることを要求されます。
回答に詰まった時や発音が正しくない場合には生徒が回答できるまで何度も先生から回答の一部だけを伝達されますので、それを頼りにして頑張って回答する、ということを繰り返します。
次みたいな感じです。
(先生) What’s this? What’s this?
(生徒) It’s a pencil.
(先生) What’s this? What’s this?
(生徒) It’s a …
(先生) It’s a table. It’s a table. It’s a table.
(生徒) It’s a table.
最初の方はかなり簡単な問いが多いのですが、だんだんと難しくなります。
かなり気合を入れて聞かないと聞き漏らしたりしてしまって、回答ができなくなります。そのためリスニング力の訓練になります。
また上の文章に記載をしましたが、実際の会話シチュエーションをイメージして、回答には短縮形の利用を要求されます。当然どういった短縮形があるのかはレクチャーのパートでレッスンを受けて把握してからトレーニングになりますが、What would をWhat’dとしたりなかなか慣れていないと苦戦しします。
カランメソッドの感想
カランメソッドの授業を数十回くらい受けてみましたので感想を書いてみます。
メリット
個人的には瞬発力が最も大きいように思います。最初はどうしても質問を受けたら日本語でえーとという感じになりますが、ある程度レッスンを進めていくと自然と英語で反射的に回答ができるようになります。千本ノックのようなイメージです。
また、フルセンテンスをきれいな発音でということを要求されることから、文章構築力や発音もよくなると思います。
デメリット
英国の英語なので所々見慣れない単語が出ることや、単語を無理やり使わないといけないからだと思うのですが変な文章が多いかもですね。後、文法規則に関する質問を英語で回答するのはなかなか厳しいです。知っているんだけどなと思うことも度々…。
ただし、この辺は用語を入れ替えて自分の環境に近い文章に直して使ってしまえばOKだと思います。
まとめ
カランはかなりスパルタなレッスン方法です。瞬間英作文をぽんぽんとやっていくイメージに近いです。個人的には本当に初心者の方にはお勧めできませんが、TOEIC500位あるような方であれば、4冊目くらいまで取り組んでみるといいのではと思います。感覚的にそこまでたどり着ければ海外旅行くらいであれば問題ないレベルでお話しできるんだと思っています。
今回はちょっと変わった感じでカランメソッドの紹介でした。ではでは。
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