今日は構成力の話です。早速入っていきましょう。
構成力の訓練方法
まず構成力とは何かと言うところを定義しますと、内容ではない部分でわかりやすい会話の段組みを作るスキルのようなもので、ロジカルと言う用語で一般的に言われる力になります。ある意味内容がなくても文構造が話す方向性を決めていく部分もあるので重要なスキルですし、英語では特に重要になってきます。
この部分をどうトレーニングしていくかと言うところですが、結論としては予習をして添削をしてもらうと言うことになります。どう言うことか詳しく説明していきます。
オンライン英会話でレッスンを受けるときに、およその教材に自由発言であったり、意見陳述であったりと言うするパートがあると思います。その課題文を事前に見て、回答を予め用意して、レッスンを受け添削を受けると言うことがやはり一番だと思います。
最初は時間がかかると思いますが、あまり時間をかけると続かなくなってしまいますので10分で区切る、どれか1つの問題だけがんばってみる、といったところから取り組んでいくといいと思います。
具体的な取り組み方
以下はDMM英会話のDaily Newsの問いの一つです。これをもとに考えてみます。
Do you enjoy running? Why? Why not?
この問いはランニングが楽しいか、好きか、と言う問いです。これを用いて回答内容の構成を考えていきましょう。
まずは、この回答を考えましょう。私の場合はランニングを日常的に楽しんでいますので、回答としてはYesになります。
合わせて理由を問われていますね。どういった理由でも良いと思いますが、
例えば1、気分がすっきりする 2、健康的になる といった理由としましょう。これだけで次のような文構造になると思います。
結論:はい、楽しんでいる。
理由:1、気分がすっきりする
2、健康になる
今回大事なのは、太字の部分です、ここが構成力の部分です。次の文章を見てみてください。
結論:XXXXXXXXXX
理由:1、XXXXXXXXXXXX
2、XXXXXXXXXXXX
内容何となくわかる気がしませんでしょうか。問いかけに対する回答があって何か説明しようとしているんだろうな、と言うことが分かります。おそらく、質問が来ると言うことはないと分かります。構成がすっきりしていると、これだけでも主張したい内容の方向感が分かり、わかりやすい会話になります。
具体例
また、例えば次のような回答をしたとして、構成を分析しましょう。簡単な語彙なのでスッと読めると思います。
Yes, I enjoy running. I have two reasons.
1st, I usually feel refresh after running. I sweat a lot at the moment but taking a shower after running is the best. It makes my brain clear and sharp.
2nd, running is good for our health. I believe running is one of the best solutions to lose weight. If I loose weight, I feel happy.
So, I love running.
この文章は次のような内容と構成になっています。
結論:楽しんでいる
理由:1、リフレッシュ
理由のサポート:その後のシャワーが最高
ランニングのマイナス面に触れつつ、より良いとおもうものがある。
2、健康に良い
理由のサポート:減量できる
積極的にランニングが優れている点に触れる
結論:好きだ
太字の構成の部分を見てもらいますと、理由のサポート、積極的に自分が述べた理由が同意できるものであることを説明を加えています。
理由のサポートについても、1つ目の理由は「ランニングそのものは汗をかくので」と一瞬マイナスに触れつつも、シャワーの下で「ランニングをすることの良さ」に触れることで、サポートにしています。
2つ目の理由は、積極的に良さを強調して、優れていることを述べてサポートにしています。
そして最後に結論をもう一度触れることで、きれいに締めていると言う構成ですね。
まとめ
これは例示ですが、こういった作業が無意識に会話において行われる必要があるので、考えるトレーニングを積むことが大事と思います。
「これは結論の後に、理由に触れて、サポートを入れて‥」
「これはまず相手への理解を示して、理解した内容を再度説明して、反論して、反論の理由を述べて‥」と言うことをまず考えて、具体的な内容をそこに穴埋めしていくイメージです。
一見、論理構成というと難しい印象がありますが、方法論や技術論の話であって、世の中にはいろいろな論理構成のスキームがあります。なので覚えてしまえば日常会話のレベルであれば自由に使いこなせると思います。
この訓練は日本語でもできる作業ですし、日本語でロジカルシンキングの本などもたくさん出版されていたりします。まさに「ロジカルシンキング」と言う本も出版されていますし、コンサルタントの方達がこういった本を多数出版されています。読んでみてスキームを勉強してみてください。
また、実際に学習の過程で様々な英文をみると思いますが、構成に注意して読んでみると言うのも良いトレーニングだと思います。
今回はここまでにします。やや抽象度が高い内容だったのですが、またまとめようと思います。 ではでは。
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